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全ての著作権はウィキペディアにあり、GFDL のライセンスが適応され、保護されています。 ウィキペディアはこちら GFDL のライセンスはこちら ホタル[蛍] ホタル(蛍、螢)は、コウチュウ目(鞘翅目)・ホタル上科・ホタル科 (Lampyridae) に分類される昆虫の総称。 発光することで知られる昆虫である。 概要 おもに熱帯から温帯の多雨地域に分布し、世界にはおよそ2000種が生息しているとされる。 日本で「ホタル」といえば、本州以南の日本各地に分布し、5月から6月にかけて発生するゲンジボタル Luciola cruciata を指すことが多い。日本ではゲンジボタルがよく親しまれていて、これがすべてのホタルの代表であるかのように考えられるが、実際にははるかに多様な種がある。熱帯を主な分布域とするだけに、日本国内でも南西諸島にはより多くの種がある。 成虫の体長は1-3cmほどのものが多く、小型の昆虫である。体型は細長く、腹背に平たい。特に前胸は平らで、頭部を被うことが多い。よくある色合いは全体に黒っぽく、前胸だけが赤いというものである。オスとメスを比べるとメスのほうが大きい。メスは翅が退化して飛べない種類もあり、さらには幼虫のままのような外見をした種類もいる。 幼虫はやや扁平で細長い。胸部に短い三対の歩脚があり、腹部の後端に吸盤があって、シャクトリムシのように移動する。 発光することで有名だが、すべてが発光するわけではない。卵、幼虫、蛹時代にはほとんどのものが発光し、一種の警戒色の役割を果たしていると推測されている。成虫が発光する種は限られており、それらは配偶行動の交信に発光を用いる。そのため、光を放つリズムやその際の飛び方などに種ごとの特徴がある。そうではない種では光らなかったり、微弱にしか光らない種が多い。 また、ゲンジボタルの成虫は初夏に発生するため、日本ではホタルは夏の風物詩ととらえられているが、必ずしも夏だけに出現するものではない。たとえば朝鮮半島、中国、対馬に分布するアキマドボタル Pyrocoelia rufaは和名のとおり秋に成虫が発生する。西表島で発見されたイリオモテボタルは真冬に発光する。 発光のメカニズム 発光するホタルの成虫は、腹部の後方の一定の体節に発光器を持つ。幼虫は、腹部末端付近の体節に発光器を持つものが多いが、より多くの体節に持っている場合もある。成虫が発光する種では蛹も発光するし、卵も発光能力を持つ。このように、極端な場合、生活史の全段階で発光するものがある。 成虫の発光は同種の異性個体との信号として使われるが、その発光パターンは種類によって異なる。一方の性のみが発光する種類もいる。一般的には雄の方が運動性に優れ、飛び回りながら雌を探し、雌はあまり動かない。オスがひとつの木に集まり一斉に同調して光る種類もいる。特に東南アジアのマングローブに集まって発光するものが有名であるが、ゲンジボタルも限定的ではあるが集団がシンクロ発光するのが見られる。 ホタルの発光物質はルシフェリンと呼ばれ、ルシフェラーゼという酵素とATPがはたらくことで発光する。発光は表皮近くの発光層でおこなわれ、発光層の下には光を反射する反射層もある。ホタルに限らず、生物の発光は電気による光源と比較すると効率が非常に高く、熱をほとんど出さない。このため「冷光」とよばれる。 そもそもホタルが発光する能力を獲得したのは「敵をおどかすため」という説や「食べるとまずいことを警告する警戒色である」という説がある。事実ホタル科の昆虫は毒をもっており、よく似た姿や配色(ベーツ擬態、ミューラー擬態)をした昆虫も存在する。 |
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